「PHP」は、WordPress を動かすために使われているプログラミング言語。
WordPress 初心者にとっては、まだちょっと怖い部分かもしれませんね。
ただ、「PHP」をどのように記述すれば良いのかを知らなくても、バージョンアップする方法と注意点は知っておくことをおすすめします。
バージョンアップの利点
[box class="box3"]
- 検索エンジンに高く評価される
- サイトの安全性が増す
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バージョンアップするだけで検索エンジンの評価が高くなり、サイトの安全性も増すので、SEO対策としても忘れてはならなない作業の1つ。
それでは、「PHP」のバージョンアップをあげるとなぜこのような利点があるのか最初に解説していきましょう。
PHP のバージョンアップによる効果
「PHP」に限らず、HTML や CSS、WordPress とプラグインにもバージョンがあります。
大幅なバージョンアップは、主にサイトや安全面の向上が理由なんです。
サイトの表示が早くなる
「PHP」のバージョンアップをすると、効率的に動作するようになりサイトの表示が早くなります。
すると、検索エンジンからの評価が高くなり、検索順位も上がることになりますよね。
つまり、SEO 対策として必要な作業の 1 つというわけです。
セキュリティが向上する
古いバージョンに付き物なのが、「脆弱性」によるハッキングなどによる問題。
サイトの安全性を守るためにも、新しいバージョンにする必要があります。
せっかく育ててきたサイトも、ハッキングされて消されてしまっては悲しいですからね。
PHPをバージョンアップする手順
「PHP」をバージョンアップするのは、ボタンを数回押すだけなのでとても簡単です。
エックスサーバーの場合
エックスサーバーの「サーバー管理(サーバーパネル)」にログインしたら、「PHP」のカテゴリーにある「PHP Ver.切替」をクリック。
バージョンアップする対象ドメインを選択したら、切り替えの設定が面が表示されます。「変更後のバージョン」で「推奨」と書かれているバージョンに変更してから、「変更」のボタンを押せば完了です。
MixHostの場合
MixHost にログインしたら、「ソフトウェア」のカテゴリーにある「MultiPHP マネージャー」をクリック。
対象ドメインの左にあるボックスにチェックを入れ、PHP バージョンで変更するバージョンを選んで「適用」のボタンを押せば完了です。
バージョンアップの注意点と問題の解決法
バージョンアップすることは SEO 対策になり、WordPress でも公式で推奨している作業になります。
WordPress のサイトをもっと速く安全にすることができます。今すぐ PHP をバージョンアップしましょう。引用元:https://wpdocs.osdn.jp/PHP_%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%9B%B4%E6%96%B0
ただ、バージョンアップしたところサイトが真っ白になったり、HTTP 500 などのエラー画面が表示されることがあります。
べつにサイトのデータが消えたりしたわけではないなので、落ち着いて原因を探して対処しましょう。
画面が白くなったりエラーが出る理由
サーバー側で新しいバージョンの「PHP」に対応しても、使っているテーマやプラグインなどが「PHP」に対応していないとエラーが出てしまいます。
そのため、バージョンアップした時と同じ要領で、バージョンを古いものに一旦戻します。
そして、何がエラーの原因となっているのか特定していきます。
まずは、これらが最新のバージョンになっているのか確認して、最新版ではないなら手動で更新しましょう。
確認する項目
[box class="box3"]
- WordPress
- テーマ
- プラグイン
[/box]
これらの更新漏れのケースが多いので、ほとんどの場合は更新することで解決すると思います。
テーマやプラグインを更新してもダメな場合
テーマやプラグインを更新したにも関わらずエラーになる場合には、「PHP」のバージョンに対応していない場合があります。
どれが対応していないのか特定するには、「PHP Compatibility Checker」というプラグインが便利です。
PHP Compatibility Checker
WordPress 管理画面の左メニューにあるツールから「PHP Compatibility」、またはプラグイン一覧から PHP Compatibility Checker の項目にある「スキャンを開始」をクリック。
変更予定のバージョンにチェックを入れて、「サイトをスキャン」のボタンを押せば問題のある箇所を特定してくれます。
このスキャンで問題とされた箇所が見つかれば、その部分を削除・変更すれば解決します。最も簡単な方法は、そのプラグインなどは削除したりすることですけどね。
更新を頻繁にしているプラグインの場合には、現在は未対応でも数日以内には更新してくれる場合がほとんどです。
ただ、最終更新が数年前などになっている場合には、別のプラグインを検討した方が良いかもしれません。
オーダーメイドのテーマなどを使っている場合には、もしかすると新しバージョンの「PHP」に追いついていない場合もあります。
その場合には、受注先に確認する必要があります。
さいごに
WordPress のコアやプラグインなどは管理画面で更新の通知があり分かりやすいのですが、「PHP」についてはサーバー会社からのメールでのお知らせくらいなので、新しいバージョンが利用できるにも関わらず気づいていない場合もよくあります。
[say]あまりにもバージョンが古いと、管理画面に表示されることもあるよ。[/say]
「PHP」のバージョンアップは基本的にしておいた方が良い更新作業なので、新しいバージョンが出ていないか時折サーバーでチェックしてみてください。