LINEスタンプを作ろうと思って最初に手が止まるのが、この選択です。
1セット何個にするのか。
8個でいいのか、40個ないと売れないのか。少なすぎると手抜きに見える気もするし、多すぎると作りきれる自信がない。決めないと先に進めないのに、決める材料がない。
結論から言うと、初めて作るなら8個で大丈夫です。 むしろ8個を勧めます。
理由も含めて、順に説明していきます。
まず、公式のルールを確認しておく

個数は好きな数にできるわけではなく、決まった選択肢から選ぶ形です。
静止画スタンプは、8個・16個・24個・32個・40個。 この5つから選びます。
編集画面の初期設定は8個になっていて、プルダウンで変更する仕組みですね。
アニメーションスタンプは選択肢が少なくなります。
ここでひとつ注意があって、LINE公式のヘルプでも記述が分かれていました。「8個・16個・24個」と書かれているページと、「8個または16個のいずれか」と書かれているページの両方があります。
私が確認した時点での話なので、実際の申請画面のプルダウンで確認してください。 どちらにせよ、動くスタンプは静止画より選べる幅が狭い、という理解で問題ありません。
そしてもうひとつ大事なルール。個数を変更できるのは審査申請の前までです。 申請前なら何度でも変えられますが、審査中や販売中になると変更できなくなります。
つまり、途中で気が変わっても申請前ならやり直せる。ここは覚えておくと気が楽になります。
初めてなら8個を勧める理由
なぜ最小の8個なのか。品質の話ではなく、完走できるかどうかの話です。
スタンプ作りで一番もったいないのは、途中で力尽きて1セットも世に出ないまま終わることなんですよね。40個を目標にすると、これが本当に起きます。
最初の10個くらいまでは楽しいんです。「ありがとう」「おはよう」「了解」と、使いそうな言葉がどんどん出てくる。
ところが20個を超えたあたりで、急にネタが尽きます。そこから先は、絞り出した微妙なバリエーションを埋めていく作業になる。
楽しかったものが、義務になった瞬間に手が止まります。

しかもAIで作っている場合は、ここに別の問題も乗ってきます。数を増やすほど絵柄のブレが蓄積して、パッケージ全体の統一感が崩れていく。
40個並べたときに、最初の8個と最後の8個で別のキャラになっている、という状態になりかねません。
それなら、質を保てる8個を作って、申請して、通す。 ここまで到達したほうが、得られるものはずっと大きいと思います。
一度通せば、申請の流れも、審査で何が見られるかも、実際に売り場に並ぶ感覚も分かります。この経験があってから2セット目に取りかかると、作業の見通しがまるで違う。
このブログでいつも書いていることと同じで、最初の目標は大きな数字ではなく、一周回すことです。
ただし、正直に言うと数が多いほうが有利な面もある
RoyLINEスタンプの販売価格は、個数と連動していません。 8個のセットでも40個のセットでも、クリエイターが同じ価格帯を選べます。
これが何を意味するかというと、買う側から見たとき、同じ値段なら40個入りのほうがお得に見えるということです。スタンプショップで並んで比較されたとき、この差は普通に効きます。
実際、無名のクリエイターが40個の最低価格帯で出すのは、この理屈からきた定番の戦い方です。数で価値を見せる、という考え方ですね。
なので、こういう整理になります。
売上を最大化したいなら数は多いほうがいい。でも、作りきれなければゼロです。
40個で挫折したセットの売上は0円で、8個で世に出したセットの売上は0円以上になります。
だから初めての1セットは8個。2セット目以降、自分のペースが掴めてから増やしていく。順番の問題だと思っています。
個数より先に決めるべきこと
そもそも「何個にするか」から考え始めるのが、あまり良くない入り方かもしれません。
先にやるべきなのは、自分が普段のトークで使っている言葉を書き出すことです。
LINEを開いて、直近のやり取りを遡ってみてください。自分が何を打っているか、どんな相槌を使っているか。「りょ」「ごめん!」「まじで?」「ありがとう〜」。人によってクセがあるはずです。
書き出してみると、だいたい12〜20個くらいで手が止まります。そこがあなたが本当に使う言葉の総量です。
その数に一番近いパッケージを選べばいい。無理に増やした「使わないスタンプ」を詰め込むより、よく使う言葉を丁寧に作ったほうが、結果的に使われるスタンプになります。
目安としてはこんな感じでしょうか。
- 8個 … まず1セット出してみたい。自分や家族で使えれば十分
- 16個 … 挨拶と相槌がひと通りそろう。迷ったらここ
- 24個 … 感情表現のバリエーションまで入れたい
- 40個 … 本気で売りにいく。作りきる体力がある人向け
最初の8個に何を入れるか


8個と決めたとして、次は「どの8個か」です。
ここで凝ったものを入れたくなりますが、汎用性の高いものから埋めるのが正解です。
スタンプは会話の道具なので、日常でよく使う場面から押さえていく。
挨拶(おはよう・おつかれ)、返事(了解・ありがとう)、感情(嬉しい・悲しい)、そして相槌や謝罪。このあたりで8個は埋まります。
面白さを狙ったネタスタンプは、9個目以降でいい。まず使える道具として成立させるのが先です。
ちなみにLINE側の審査では、スタンプ全体のバランスを著しく欠いているものが却下対象として挙げられています。淡い色ばかりのものや、単なる数字の羅列などが例示されている。
8個しかないぶん、1個1個がパッケージの印象を左右するので、似たような絵が並ばないよう変化をつけることも意識しておくといいと思います。
忘れがちですが、画像は「個数+2枚」必要です
ここ、初めての人がだいたい見落とします。
申請には、スタンプ本体のほかにメイン画像とトークルームタブ画像が必要です。つまり8個のセットなら、用意する画像は10枚。
しかも、この2枚はサイズが違います。スタンプ本体が370×320px、メイン画像が240×240px、タブ画像が96×74px。それぞれ背景は透過で、外枠との間に10pxほどの余白が必要とされています。
「本体は作ったのに、タブ画像で詰まった」というのが本当によくあるパターンで、私もここで手間取りました。サイズ変換のたびにアプリを開き直すのも面倒なんですよね。
なので、3つのサイズに固定して、切れてはいけない範囲を表示しながらトリミングできるツールを作りました。ブラウザだけで完結するので、スマホでもそのまま使えます。
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動くスタンプを作る場合は、また事情が変わります。
アニメーションスタンプはAPNGという形式で、320×270px、コマ数5〜20、再生時間1〜4秒、ファイルサイズ300KB以下という細かい規定がある。8個そろえるだけでもけっこうな作業になります。
こちらは連番の画像をAPNGに書き出すツールを用意しているので、動くスタンプに挑戦するときに使ってください。
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迷ったら、8個から
整理します。
- 静止画スタンプは8・16・24・32・40個から選択。アニメーションは選択肢が少なく、公式ヘルプ内でも記述に差があるので申請画面で確認を
- 個数を変えられるのは審査申請の前まで
- 初めてなら8個。完走して一度審査を通す経験のほうが、数より価値がある
- ただし価格は個数と連動しないので、同じ値段なら数が多いほうが買い手には魅力的に映る。売りにいくなら数は武器になる
- 決めるときは個数から考えず、自分が普段使っている言葉を書き出す。その数に近いパッケージを選ぶ
- 画像は個数+2枚(メイン画像とタブ画像)。サイズが違うので注意
8個か40個かで何日も悩むくらいなら、8個で出してしまったほうが早いです。1セット通せば、次は迷わず作れるようになります。
まずは一周、回してみてください。










