LINEスタンプを売ってみたい。初期費用はかからないし、一度作れば勝手に売れていくらしい。副業を探していると、けっこうな確率でこの話に行き当たります。
そこで必ず出てくるのが、この一言です。
「でも、私は絵が描けない」
分かります。スタンプ=イラストですから、絵が描けないなら土俵に立てない気がしますよね。
Royでも、実際に手を動かしてみて、考えが変わりました。
今のLINEスタンプ作りにおいて、絵が描けないことは、もう止まる理由になりません。 道筋が複数あって、しかもそのどれもが現実的な手間で回せるようになっています。
この記事では、絵が描けない人がキャラを用意する5つの方法と、それぞれの向き不向きを整理します。
あわせて、意外と多くの人が見落としている権利まわりの話と、キャラが決まったあとに必ずぶつかる壁についても書いておきます。
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Roy
方法1:AIに描いてもらう
いちばん現実的で、今いちばん勢いがあるのがこれです。
ChatGPTなどの画像生成AIに「こういうキャラを、こんな表情で」と頼めば、それらしいイラストが返ってきます。しかも2026年8月末にChatGPTが正式に透過に対応したので、背景が透明な状態でそのまま出てくるようになりました。
これは地味に大きな進歩で、以前は背景を消す作業が必ず必要だったんですよね。


ただ、AIで作ろうとすると、ほぼ全員が同じ壁にぶつかります。
キャラの絵柄が、毎回変わるんです。
1枚目はかわいい猫が描けた。よし次は「怒ってる顔」と頼む。出てきたのは、別の猫。これを40個分やると、パッケージを並べたときに統一感がまるでない、という事態になります。
完全な解決策はありませんが、揃いやすくするコツはあります。最初の1枚を気に入ったものにして、その画像を添付したうえで「同じキャラ、同じ画角、同じ大きさで、表情だけ変えて」と差分で指示するやり方です。
ゼロから毎回作らせるのではなく、基準の1枚を起点に変化させていく。これだけでブレはかなり減ります。
それと、フラットな塗りのシンプルな絵柄のほうが、結果的にうまくいきます。 細かいグラデーションや複雑な背景は、AIが再現しきれずにブレの原因になるうえ、あとの工程でも扱いにくい。
「大人かわいい系」「シンプルで使いやすい系」が今のスタンプの主流なのは、需要があるからでもありますが、作りやすいからでもあると思います。
方法2:公式アプリに任せる
意外と知られていないんですが、LINE公式の「LINEスタンプメーカー」アプリが、ここ1〜2年でかなり進化しています。


2025年7月にはApple Intelligenceを活用した作成機能が入り、2026年6月30日には写真8枚からスタンプを自動生成する新機能が提供開始されました。



手軽さで言えば、これがいちばん上です。
スマホひとつで作成から申請まで完結しますし、サイズや形式を自分で気にする必要もありません。
一方で、自由度は下がります。アプリが用意した枠組みの中で作ることになるので、「こういうキャラでこういう世界観を」という作り込みには向きません。
まず1個出してみたい、という最初の一歩には最適ですが、本格的にやろうとすると物足りなくなるはずです。
方法3:下手なまま、手描きで出す
これ、冗談ではなく有効な選択肢です。
スタンプ市場をよく見ると、明らかに絵が上手くないスタンプが普通に売れています。
ゆるい線、雑な塗り、微妙にズレた表情。でもそれが「なんか使いやすい」となって選ばれている。
スタンプに求められているのは、絵画としての完成度ではなく、日常のやり取りで使いやすいかどうかなんですよね。
「了解」「ありがとう」「ごめん」を伝える道具として機能すれば、画力は二の次になる。
紙に描いてスマホで撮る、という原始的な方法でも成立します。
公式アプリにも手描きの絵を撮影して取り込む導線が用意されています。むしろAI全盛の今、手描きの粗さは差別化になりうるかも!?
方法4:文字だけで作る
絵をゼロにする、という発想もあります。「おつかれさま」「了解です」といった文字を、フォントと配色で見せるタイプのスタンプですね。
実際に一定の需要があって、ビジネス向けの敬語スタンプや、方言スタンプなどはこの形が多い。
ただし注意点があります。
LINEの審査ガイドラインには、スタンプ全体のバランスを著しく欠いているものが却下対象として挙げられていて、その例として淡色ばかりのものや単なる数字の羅列が示されています。
つまり「文字を置いただけ」では通らない可能性がある。配色、余白、フォント選びで、きちんと見られる状態に仕上げる必要があります。
絵が描けない人向けの逃げ道に見えて、デザインのセンスは普通に問われるということです。
方法5:お金を払って描いてもらう
ココナラなどで、イラストレーターに依頼する方法です。
確実性という意味では最も高い。プロが描くので品質は安定しますし、キャラの一貫性という最大の悩みも丸ごと解決します。
問題は費用です。スタンプ1セット分となると、それなりの金額になる。
まだ1円も稼いだことがない段階で先に何万円か出すというのは、このブログの考え方からすると順番が逆だと思っています。
まず自力で1セット作って売ってみて、手応えがあってから外注に広げる。そのほうが健全です。
依頼するときは、商用利用の範囲と著作権の扱いを最初に文面で決めておくこと。ここを曖昧にしたまま進めると、あとで揉めます。
AIで作ると審査に落ちる、というのは本当か


ここ、不安に思っている人が多いので整理しておきます。
LINE Creators Marketのガイドラインを確認した限り、AIで生成したイラストを禁止する記述は見当たりません。 「AIだから却下」というルールではない、ということです。
ただし、審査ガイドラインは権利を侵害するものを明確に却下対象としています。ここが本質で、問題になるのは「AIかどうか」ではなく「出てきた絵が誰かの権利を侵していないか」なんですよね。
たとえば有名なアニメキャラに似せた絵が出てきたら、それはAIで作ろうが手で描こうが同じようにアウトです。「AIが勝手に出したから」は理由になりません。
あわせて知っておきたいのが、写真を素材として使っている場合、別途権利確認書類を求められることがあるという点。
家族やペットの写真なら基本的に問題ありませんが、他人が写り込んでいる写真は避けたほうが無難です。
とはいえ、この領域はまだ動いています。申請前には必ず公式のガイドラインを確認してください。 ルールは変わりますし、この記事の情報も書いた時点のものなので。
キャラが決まったあとに、みんなここで止まる
さて、方法は分かった。キャラもできた。ここからが本題です。
実際に手を動かすと、絵を用意することより、そのあとの工程のほうが面倒だと気づきます。私も最初にここで時間を溶かしました。
静止画スタンプの場合
LINEに申請するには、決まった形式に整える必要があります。
スタンプ本体は370×320px、それとは別にメイン画像240×240px、タブ画像96×74pxが必要。背景は透過でなければならず、外枠とコンテンツの間には10pxほどの余白を取るよう公式に案内されています。
この「余白」がくせ者で、ギリギリまで絵を寄せると端が切れたり、審査で引っかかったりします。かといって目分量では分からない。
Canvaなどで作れなくはないんですが、透過PNGのダウンロードが有料プラン限定という壁があって、ここで止まる人がけっこういます。無料で始められるはずの副業なのに、いきなり課金を迫られる。



3つのサイズに固定して、切れてはいけない範囲を色で表示しながらトリミングできるものです。スマホのブラウザだけで完結します。
▼ 登録不要・完全無料 ▼
動くスタンプを作りたい場合
「せっかくなら動くスタンプを作りたい」と思ったとき、難易度がもう一段上がります。
LINEのアニメーションスタンプはAPNGという少し特殊な形式で、規定もかなり細かい。画像は320×270px、コマ数は5〜20、再生時間は1〜4秒のいずれかで整数秒、ループは1〜4回、そしてファイルサイズは300KB以下。
AIに「動くスタンプを作って」と頼んでも、出てくるのは動画やGIFです。APNGでは出てきません。かといってAI動画生成を使うと、数秒の動画ごとにクレジットを消費するので、8個16個とそろえるにはコストが合わない。
現実的なのは、AIで連番のコマを何枚か作って、パラパラ漫画のようにつなげるやり方です。手を振る動きなら「A→B→A」の3枚でも十分成立します。
ところが、そのつなげる工程に手頃な道具がなかった。GIFは作れてもAPNGで出せない、出せてもコマの位置ずれを直せない、300KBを超えて申請で弾かれる。



連番の透過PNGを読み込んで、前のコマを透かしながら位置を合わせ、300KBを超えたら自動で減色してAPNGに書き出すツールです。
▼ 登録不要・完全無料 ▼
どちらも無料で、画像はサーバーに送られずブラウザの中だけで処理されます。
まずは8個、作ってみる
長くなったので整理します。
絵が描けない人がキャラを用意する方法は、AI・公式アプリ・手描き・文字だけ・外注の5つ。
最初に試すなら、AIか公式アプリのどちらかが現実的だと思います。手描きは意外と強いので、絵に苦手意識がある人ほど一度試してみてほしい。
AIで作ること自体は禁止されていませんが、権利を侵していないかは自分で見る必要があります。 ここだけは他人任せにできません。
そしてキャラが決まったら、形式を整える工程が待っています。静止画ならサイズと透過と余白、動くスタンプならAPNGと300KBの壁。
絵を描くことより、むしろこっちのほうが初心者を止めているというのが、実際にやってみた感想です。
このブログでよく書いているように、最初の目標は月5万円ではありません。まず1セット作って、申請して、通す。 そこまで行けば、自分でも作れるんだという感覚が残ります。売れるかどうかはそのあとの話です。
絵が描けないことを理由に止まっているなら、もったいないと思います。止まる場所は、もうそこじゃないので。











