個人ブログを運営する人でも、「SEO対策」の1つとして認識されるようになった「サイトのページ表示速度の改善」。
まだ「SEO」についてあまり理解していないという方は、まず客観的に自分のサイトが読みやすいのか、ツールを使って数字で見ると分かりやすいと思います。
まずは、サイトのページ表示速度が与える影響を見ていきましょう。
もくじ
サイトの表示速度が与える影響
自分のサイトの表示速度がどうあれば良いのか、そんなことは言わなくても分かりますよね?
そう、表示速度は「速い」に越したことはないんです。
それはなぜかというと、表示速度の良し悪しで記事が読まれるかどうかが決まってしまう可能性があるからです。
- 検索順位
- ユーザーの快適さ
検索順位
ページの表示速度は、検索エンジンでの順位に影響が出る場合があります。
「場合」と言っている理由は、同じような条件・内容であった場合には優先する要素として「表示速度」を評価に使うというコトです。
もし同じサーバーやテーマを使って、同じような記事を書いた場合には表示速度が速い方が検索順位としては上に表示されることになるでしょう。
とはいえ、検索順位は表示速度だけで判断されているワケではありません。
他にもたくさんの要素から検索順位が決まってくるので、あまり表示速度が遅くならないように対策する必要があります。
ユーザーの快適さ
検索エンジンが独自のアルゴリズムによって検索順位を決めているワケですが、実際にサイトや記事を読んているのは生身の人間ですよね。
単純な話ですが、検索で見つけた記事を読もうとしたら、なかなかページが開けなかったらどう思います?
ちょっと、イライラしますよね。
人によっては、一旦その記事を閉じて別の記事を探そうとするはずです。
サイトやページの表示速度が遅いと、それだけ記事を読むのをヤメてしまう可能性が高くなってしまうんです。
グーグルとしては、こういったユーザー目線での快適さを重視するようになってきています。
ページ表示速度を測るツールまとめ
ページの表示速度を測るためのツールやたくさんあるので、自分の好きなモノを選んで計測してみると良いでしょう。
紹介するツールは全て無料なので、気軽に使ってみてください。
GTmetrix
ページの表示速度を測るサイトとして有名な「GTmetrix」。サイトにアクセスしたら、真ん中の欄に自分のサイトのURLを貼り付けて「Analyze」をポチッと押すだけ。

>> https://gtmetrix.com/
全て英語なので「うわっ」と思う人もいるかもしれませんが、ABCのランクだったり色だったりで理解できると思います。
赤色ばかりになっていたりF判定が出てしまったら、要改善と思った方が良いです。
この「GTmetrix」に出た結果で参考にしたい部分は、以下の3箇所。
- Fully Loaded Time(表示にかかった時間)
- Total Page Size(サイトの重さ)
- Requests(リクエストの回数)
表示にかかる時間が5秒以上だったり、サイトの重さが数MB、リクエストが何百にもなっている場合には改善が必要ですね。
PageSpeed Insights
グーグルが提供しているページ表示速度を測るツール。こちらは「GTmetrix」と違って日本語で表示されるので、英語が苦手な人でも安心です。

>> https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja
「PageSpeed Insights」では計測結果も日本語なので、言われた通りに改善すれば表示速度は速くなります。
このツールでは「パソコン」と「スマホ」それぞれの結果が出るので、見比べてみると良いでしょう。
Think with Google
こちらもグーグルが無料で提供している、スマホ向けのページ表示速度を計測するツール。

>> https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/feature/testmysite
昨今ではPCよりスマホでネットを見る人が多くなっていますから、「Think with Google」の結果は見逃せません。
このツールを提供している大元の「Think with Google」は、最先端のテクノロジーやマーケティングについても学べる場所なので、そちらもチェックしておくと面白いと思います。
Pingdom
「Pingdom」はサイトの監視をしてくれるサービスなんですが、トップページでは表示速度の計測と改善すべき箇所が分かりやすく表示されます。

>> https://tools.pingdom.com/
とはいえ、「GTmetrix」と同じく全てが英語になってしまいますが…
この「Pingdom」でもABCランキングで表記されるので、参考にする程度であれば使えます。
Googleアナリティクス
解析のために「Googleアナリティクス」を使っている人は多いと思いますが、もし導入しているのであれば色々なツールを使わずとも、ページの表示速度を確認することができます。
表示速度を確認する場合には、アナリティクスのログインして、「行動」のカテゴリーにある「サイトの速度」から表示速度を確認することが可能です。
メニューの1つに「速度についての提案」とあるので、もっと分かりやすく「スコア」や「改善できる数」を確認することもできます。
表示速度を改善する方法
表示速度を改善しようと上記のようなツールを使ったとしても、最初のうちは診断結果の意味が分からないコトって多いんですよね。
そこで、表示速度を大きく左右するポイントだけに絞って改善できる方法を紹介しておきましょう。
リクエストを少なくする
WordPress ではもともとリクエストが多いんですが、CSS・JavaScript・画像などのデザインを設定するような読み込みは表示を遅くさせる大きな要因です。
サイトがオシャレに表示されるような動きだったりデザインは、それだけ表示速度も遅くしてしまいます。
デザインより表示速度にこだわりたいという場合には、WordPress ならテーマを変えたり、余計なCSSなどを減らしたりすると改善するでしょう。
画像を最適化する
近頃は、スマホなどで撮った写真でも高画質になりましたよね。だからこそ、そのまま使っては表示速度を遅くしてしまいます。
スマホで見る場合には、横幅がせいぜい300px。大きな画像ともなれば5000pxとかにもなるので、読み込みデータがそれだけ無駄になってしまいます。
また、「画像」は圧縮して人の目には違いが分からないほどに削ることもできます。
写真などの画像を多く使う場合には、そういったツールやプラグインを使うことにより、ページの表示速度を大幅に改善することもできます。
ファイルを最適化する
WordPress に限らずですが、HTML や CSS などのファイルもどうしても無駄が多くなってしまいます。
特に、人間が見やすいようにコードを入力した場合には。
そのため、コードを無駄なく表示できるように「圧縮」することで解決することができます。
WordPress の場合には「圧縮」できるプラグインがあるので、利用してみると良いでしょう。
JavaScriptや画像を遅らせる
読み込みに時間がかかるようなモノは、最初の方にあるとページ表示速度の判断として「遅い」という評価をされてしまいます。
そのため、WordPress の場合には Javascript や画像の読み込みを遅くさせるようなプラグインを利用してみるのも良いでしょう。
キャッシュ機能を利用する
結局のところ、何かを読み込むのに時間がかかると表示速度が遅くなるワケです。
そのためデータを一時的に保存して、次回訪れた時にはすぐに見られるようにする「キャッシュ」という機能があります。
サーバーとサイト、それぞれに「キャッシュ」の設定をすると表示速度の改善はできると思いますが、取り扱いには注意が必要です。
サイトが表示されなくなったり、サイトのデザインが変わらなくなったりすることもあるので、初心者の方は十分に気をつけてください。
さいごに
ページの表示速度を計測するツールとして、ブラウザの Chrome を使った方法も一応あります。ただ、思った以上に使っている人が少ないので紹介は省きました。
「SEO対策」として表示速度ばかりを気にしている人がいますが、実際のところ表示速度が遅くても順位が上だったり評価されている記事はたくさんあります。
ページの表示速度は「要素の1つ」として捉えて、ユーザーに有益かどうかを考えた方が「SEO」には効果的だと思います。