WEBサイトを運営していると、少なからず競合サイトのことが気になってきたりしませんか? 例えば、どんな「SEO対策」をしているのかなど。
特に、最近になってよく見かけるようになったサイトは気になってしまいます。
ただ自分のサイトではない限り、なかなか相手のことを探るのって難しいですよね。
そんな時は、過去の情報が見られるツールを使うと参考になるかもしれませんよ。
もくじ
過去が見られる「Wayback Machine」
「Wayback Machine」は、どのようにして運営されてきたのかを見ることができる情報サイト。閲覧数が少ない場合には表示されないこともありますけど、大体のサイトは網羅しています。

>> https://archive.org/web/
まずは Wayback Machine で検索
使い方はいたって簡単で、「Wayback Machine」にアクセスしたら中央の入力欄に対象の URL を入れて Enter を押すだけ。しばらく待つと、年表とカレンダーが表示されます。
Yahoo!Japan を例にすると…

こんな感じで表示されます。
Wayback Machine で過去を見る
検索した後にカレンダーが表示されるんですけど、日にちにボヤッと丸く色が付いていますよね。その日に、サイト情報が取得されています。
これは、自動でクロールしている場合とデーターを手動で保存している場合があります。
もし過去の状態を見たいだけなら、丸く色がついている部分をクリックするだけ。

じゃあ分かりやすく、2008年の1月にさかのぼって Yahoo!Japan を例にどうだったかを見てみましょうか。

今の Yahoo!Japan と見比べてみると、カラム数が少なかったりと今よりだいぶサッパリとした印象ですよね。
Wayback Machineを活用して「SEO対策」
「過去」が見られるということは、サイトがどのようにして成長していったのかを確認することもできます。
つまり、それを活用することで「SEO対策」にも繋がります。
競合サイトの成長を勉強する
ブログやアフィリエイトサイトを運営していると、「どんな対策をしているんだろう?」と気になることが出てくるはずです。
同じようなことを書いているのに、競合サイトの方が検索結果ではるか上位に表示されていたり。
そんな時なとき、どのようにデザインを変えたり、記事を作るようになってきたのかを過去の情報を見て確認してみてください。
「こんな人気ブログも、最初はこんなんだったんだ〜」みたいな感じで、競合サイトも頑張ってきたことも分かるし、自分も同じように頑張ってみようというモチベーションアップにもなります。
Wayback Machineで自社サイトをチェック
実は競合サイトを調べるだけではなく、もちろん自分のサイトチェックにも役立ちます。
例えば、急激に PV 数が落ち始めたとき。
直前で色々と修正したけど何が原因なのか見当もつかない場合は、自分のサイトを確認すると思わぬ発見があるかもしれません。
修正時に記事が抜けてしまったり、デザインに不具合が生じているのかもしれませんね。
ドメイン情報の過去をチェック
過去のページが見られるということは、「ドメイン」に対して過去の情報を表示してくれているということ。そのため、自分が取得する以前に他の誰かた使っていた場合にも情報が表示されるんですね。
だから、「ドメイン」の取得を考えている時にも使えるツールでもあります。
特に中古ドメインを買おうとしている場合には、実際にどのようなサイトに使われていたのかを確認することもできるわけです。
もし、あまり好ましくないサイトに使われていたとしたら、取得するドメインの候補から外した方が良いかもしれませんね。
Wayback Machineの他の使い方
自動でクロール保存してくれていることもありますが、自分で保存したりする機能もあります。
手動でサイトの情報を保存する
トップページの右下に「Save Page Now」という項目があるので、そこに URL を入力して「Save Page」のボタンを押すだけ。

これで、残しておきたいページを保存することができます。
通常は、自分のサイトがどのように変化してきたのかを把握できないので、自分の成長ぶりを残すという意味でたまに保存してみるのも良いかもしれません。
黒歴史を消したい場合
手動で保存もできますけど、自動でクロールされることもあります。その場合、残しておきたくないページ情報が残ってしまう場合もあります。
その場合、手段としては「Wayback Machine」の所有者にメール(info@archive.org)でお願いするしか方法はなさそうです。もちろん、相手には英語での対応となりますけど。
さいごに
「SEO対策」と「黒歴史」を知ることができるツールを紹介しましたけど、使い方によっては色々な対策ができるはずです。
「もしかして、自分のドメインが過去に使われていた?」と単純にエゴサーチ的なことをしてみたくなったら、使ってみてください。
思わぬ情報が出てくるかもしれませんよ。