「口癖」って実はその人自身を反映していることが多く、よく使う「口癖」から「思考停止」の状態になっていることが分かるかもしれません。
くま五郎
リョウ
ということで、「思考停止」になっている人がよく言うセリフを9つ紹介するので、自分は当てはまっていないかチェックしてみてください。
「思考停止」とは、どのような状態か
「思考停止」とは読んで字のごとく、自分で「考える」ことを「止めて」いる状態のことを言います。
くま五郎
リョウ
当然ですけど、仕事や学校では今行っていることに対して「これからどうしようか?」とか、「今日のご飯は、何を食べようか?」などと日々考えることだらけですよね。
一見すると「思考停止」な状態に陥っている人はいないように思うかもしれませんが、意外と予備軍になっている人も少なくないんです。
いったい、どのような状態だと「思考停止」と言えるのか…
- 現状維持
- 疑問に思わない
- 自分の意見がない
「現状維持」って言われると悪い感じはしないかもしれませんが、実はビジネスにおいては致命的であったりもします。
例えば、日本の哲学者・教育者である森信三はこんなことを言っています。
人間には進歩か退歩かのいずれかがあって、その中間はない。現状維持と思うのは、実は退歩している証拠だ。
そして、ミッキーの生みの親であり、ディズニーランドの創設者であるウォルト・ディズニーもこんなことを言っています。
現状維持では、後退するばかりである。
実は、世界的に成功したウォルトも1度会社を倒産させてしまった経験があるんですよね。そんな彼が残した言葉だからこそ、より心に刺さります。
「現状維持」に通ずるものがありますが、「疑問に思わない」と「自分の意見がない」も同じですよね。
これまでに続けられてきたことに対して「なぜ?」と思うことなく、それが「ルール」「常識」と思ってしまうことが「思考停止」な状態と言えます。
「思考停止」になっている人のセリフ9つ
ビジネスに限ったことで言えば「うちの業界では…」とか言っているとそれも「思考停止」状態と言えますが、会社では上司・同僚・部下に、学校では先輩・後輩に、そして家族に対して下記のようなセリフを言っていないか落ち着いて考えてみてください。
- これまで、そうやってきたから
- 絶対に◯◯だよ
- ◯◯なら間違いない
- ◯◯であるべきだよ
- そんなの無理だから
- 空気を読めないの?
- そんなの常識だよ
- しかたがないよ
- みんな、そうやってるよ
年上の人に言われたことがある人は多いと思うんですが、これらのセリフが出ていたら「思考停止」の状態になっているかもしれません。
これらに共通していることは、「過去の考え方」と「疑問に思わない」ということ。
過去に成功した例などを頑なに守る人がいますが、時代などによって機能しなくなってくる場合がありますからね。
そんな時に、「過去に成功したものでも、今でも有効な手立てなのか?」と自然と疑問に思うことが大切になってきます。
「思考停止」になっていると何が問題なのか
「思考停止」になっている状態は、なかなか自分で気づきにくいと思います。その理由としては、「思考」することが必要となった時に初めて気付くからです。
例えば、これまずっと同じ手法で試合に勝ち続けていたとしましょう。
でも、ある時からパタッと勝てなくなったとします。そのとき、どのようにしたら勝てるのか考えますよね?
「思考停止」な状態が続いていた場合、どのようにしたら勝てるのか考えるのではなく、以前にも同じ手法で勝てたのだからもっと練習すれば勝てるはずと考えるようになってしまうんです。
「思考」というのは面白いもので、考えることを止めてしまうと、考える能力が低下してしまうことにあります。
いざ問題を解決しなければならない状態になった時に、いつでも「思考」できるように普段から準備運動をしておく必要があります。
「思考停止」を防ぐための方法
チラッともう触れてしまいましたが、「思考停止」を防ぐためには普段から「疑問」を持つことが大切です。
「今やっている仕事の流れは、この状態で良いのかな?」とか、「お皿を洗う順番は、これがベストなのかな?」とかなんでも良いんです。
普段の生活でも、下記のようなことを自然と考えられるようになっていると効果的です。
- それで問題ないだろうか?
- 別のやり方があるかもしれない
- 違う角度から見てみよう
体と一緒で、「考えること」も普段からそれなりに動かしていないと、いざという時に動かせなくなります。
最初のうちは大変かもしれませんが、あらゆることに疑問を持ってみると良いです。
さいごに
現代人は「選択」の多さ故に、日頃から色々なことを考えてはいます。ただ、ストレスなどによって「思考停止」に陥りやすいのが現状だと言われています。
これまで常識だったことも、今は常識ではないかもしれない。別の方法でやってみると、すごい発見があるかもしれない。
そんなことを考えながら、不確実性な現代を生き抜く必要があると思います。