たったの2文字で売り上げ倍増?注目のマイクロコピー【事例と考え方】

あまり聞きなれない単語ではありますが、「マイクロコピー」ってご存知でしょうか。

「マイクロ」っていうくらいですから、何か小さいモノを連想する人は多いと思うんですが、実際に文字としては小さく表示されるコトは多いです。

簡単にいうと、購入ボタンや入力欄の周りなどに使われいるコピー。すなわち、「登録はこちら」や「お名前・住所」などと表示される部分。

これらが、「マイクロコピー」と呼ばれるモノになります。

マイクロコピーとは?

「マイクロコピー」とはどのようなモノなのか、もうちょっと詳しくみていきましょう。

日本で「マイクロコピー」第一人者である山本琢磨さんが運営するサイトによると…

マイクロコピーとは、ボタンの文字やフォームまわり、 エラーメッセージ、写真のキャプションなど、正直言ってこれまでコピーライティングの教材や、専門家が全く話さなかった、非常に細部の箇所のコピーのことです。
引用元:https://microcopy.org/knowleage_of_microcopy/basic-knowledge/

つまり、これまであまり注目されてこなかった部分でもあるってコトですね。

なぜこれまで注目されてこなかったかというと、「ボタン」などに「登録」や「申込」などとどれを記載しても同じだと思われていたからです。

それが、こんな些細な場所の文字をちょっと変えるだけで、売上などが倍増するコトが分かったのは「マイクロコピー」の概念が広まり始めてからです。

オバマ元大統領もマイクロコピーを

アメリカの大統領を2期も務めたオバマ元大統領は、大統領選の時に選挙資金を集めるためのサイトであるテストを行ったそうです。

それは、どのボタンであればメルマガに登録してくれるのかというテスト。試してみたのは、以下の4通り。

登録ボタン
  • Sign UP(登録する)
  • Learn More(情報を見る)
  • Join Us Now(今参加する)
  • Sign Up Now(今登録する)

この中で、最も効果があったフレーズは何だったと思いますか?

正解は、2番目の「Learn More(情報を見る)」。

このテスト結果から「Learn More(情報を見る)」で掲載したところ、元々掲載していた「Sign UP(登録する)」よりも18%も効果があったのだそうです。

大きな広告をうったワケでもなく、費用を費やすこともなく、たった2文字を変えただけで18%も多くクリックされたというデータは驚きです。

そもそも、なぜ「Learn More(情報を見る)」が他のボタンよりクリックされたかというと、それは「ハードルを低くした」ことが要因です。

「マイクロコピー」は大きな変化や追加をすることではなく、クリックさせることのハードルを低くするコトが目的なんです。

友達のようなマイクロコピー

近頃は SNS を利用する人は多いと思いますが、日頃から人が触れているようなアプリなどでも「マイクロコピー」が潜んでいます。

例えば、Twitter。

「つぶやきをご記入下さい」とか「今すぐ投稿」などと書いてあったら、なんか気軽につぶやけないですよね。笑

Twitter なら「いまどうしてる?」、Facebook でも「今なにしてる?」など親しみやすい声がけにして、ユーザーが気軽に投稿できるようにしています。

補足説明のマイクロコピー

「マイクロコピー」はボタンや入力欄の中に限ったことだけではなく、それらの周りに補足説明として表示させるコトもあります。

例えば、Google広告に登録するこんなページ。

知っている人からすれば、どのような場面で料金が発生するのかを知っていますが、知識がない人からすると広告を表示させたら高額な料金を請求されるのではないかと考える人もいることでしょう。

そこでハードルを低くさせるために、「料金が発生するのは成果があった場合(例: ユーザーが広告経由でサイトにアクセスしたり電話をかけたりした場合)のみです。」と加えておけば、Google広告を試しに利用してみようかと思いやすくなりますよね。

ミスを減らすためのマイクロコピー

ボタンをクリックしてもらった後、登録のためフォームに入力をしてもらったりしますよね。

ここでも、実はとても「マイクロコピー」が活躍します。

入力フォームに到着した後の離脱率って知っていますか?

調査によって数字がバラバラなんですが、平均して50%というデータがあるようです。これは、かなり痛いですよね。

せっかくクリックしてもらえるようにサイトをデザインしたのに、入力画面でヤメてしまう人が半分もいるんですから。

その理由としては、こんなコトが挙げられます。

入力フォームで離脱する理由
  • 入力項目が多い
  • 間違いが解りづらい
  • どう入力するのか分からない

これらを補えば、離脱率が下がるってことに繋がりますよね。

入力フォームでの「マイクロコピー」の例としては、入力欄の中に「例」を入れてあげるパターン。

また、何文字必要でどのような内容を入力すれば良いのかを表示させるのも良いでしょう。

どのマイクロコピーが良いか検証

「マイクロコピー」で大切なのは、答えが1つではないということ。

他の人と同じことをやれば、おそらく似たような結果が望めるでしょう。でも、もっと効果がある文字があるかもしれないというのが「マイクロコピー」の面白いところではないでしょうか。

そのために必要となってくるのが、A/Bテスト

いくつか検証する対象を絞り、どちらが効果があったのかを調べていくコトが「マイクロコピー」には大切です。

結構、地味です。笑

ですが、余計な費用をかけずA/Bテストによって出た結果から、より多くの効果を生み出せるようになったら誰でも嬉しいですよね。

ECサイトなどでもそうですが、これは個人が行うようなアフィリエイトでも同じコトが言えます。

例えば、Evernote のサイトで「新規登録は無料」と「無料で新規登録」とどちらがよりクリックされると思いますか?

あるデータによると、「無料」という文字が先に出ている方がクリック率が高い傾向にあったそうです。

それを知ってて Evernote が「無料で新規登録」にしているのかは知りませんが…

おそらく、Evernote クラスになると「マイクロコピー」を研究して、どのボタンだと効果が高かったのかをA/Bテストしているはずです。

どのような「マイクロコピー」にすれば良いのか分からないときは、WEB系の有名企業を参考にすると良いでしょう。

なぜなら、これらの企業は「マイクロコピー」を理解して大きくなったんですから。

さいごに

地味にして非常に重要な「マイクロコピー」を紹介しましたが、上記でもチラッと触れたように個人でもアフィリエイトやメルマガなどをやっている人は参考になるはずです。

企業の人も、サイトからの集客が思うようにいかないと思っている人は、「マイクロコピー」をちょっと気にしてみてください。